J-POP レビューステーション

音楽の言語化をテーマに、J-POPの名曲やアーティストをレビューするブログです。

宇海、畑中摩美、小倉悠吾、KOZYのYouTubeチャンネルご紹介

新型コロナウイルスの影響でライブができない期間は、長引きそうな気配。ここのところ、アーティストの方々がYouTubeにライブ映像やMVをどんどんアップされていますね。

1年から2年は、このような状況が続く可能性がある中、アーティストは、ライブ以外の収入源を確保する必要に迫られています。
一気にオンラインでの活動が最重要となってきました。

映像作品の公開は、やはりYouTubeが圧倒的です。
ライブ配信では、YouTubeに加えてツイキャスニコニコ生放送SHOWROOM、17Liveなどがしのぎを削っているようです。
才能あるアーティストたちには、オンライン活動で生計を立られるようになって、創作活動を継続してもらいたい、と願っています。

私も、苦境のアーティストの皆様のお役に立てればいいのですが、災禍の前には無力を感じてしまいます。
映像作品を視聴して、紹介するくらいしか貢献できないもどかしさをぬぐえません。

今週は、ASKAさんがツイートで宇海さんの歌唱力を絶賛していたので、私も、ここのところ宇海さんの歌唱力に注目していろいろ動画を視聴しています。

宇海-UUMI-

www.youtube.com

宇海さんは、以前から、ASKAバンドの澤近泰輔さんとライブでよく共演されているので、知ってはいたのですが、じっくり聴いてみると、ボーカリストとしての才能に圧倒されます。

信じる友へ/宇海-UUMI-×澤近泰輔

「信じる友へ」は、宇海さんが所属するユニット「815-ハチイチゴ-」のオリジナル曲です。
澤近泰輔さんのピアノ演奏をバックに情感豊かに歌い上げる宇海さん。
以前、ミュージカルで舞台に立っていたというだけあって、声量が豊かで、芯がしっかりしている上に艶やか。
サビのメッセージ性の強さがぐいぐい入ってきて、こみ上げるものがあります。

【宇海-UUMI-】椎名林檎さんの罪と罰

椎名林檎さんの毒気の強さには、なぜか魅かれてしまうのですが、宇海さんが表現したら、どうなるのだろうか。
興味をそそられて視聴してみました。

何てボーカル力だ。
これは、ご本人よりも毒気が強くないか、とさえ感じるほどの迫力で歌いあげています。

いつかASKAバンドのコーラス隊に加入してライブツアーに回ってくれたら、と思うほど魅力的なボーカルです。

ツイキャスでも活動されているので、今後の展開が楽しみですね。


そして、私がよく視聴するのは、Fellows作詞作曲企画でおなじみ、畑中摩美さんのチャンネル。

畑中摩美

www.youtube.com

オリジナル曲動画、カバー曲動画、ギターレッスン動画、ラジオ風動画など、バラエティー豊かで飽きさせません。

まずはオリジナルの名曲。

【ギター弾き語り】畑中摩美「お月さまとワルツ」

畑中さんは、ギターと歌声だけで、ここまで情景が鮮明に見えるような楽曲を表現できる数少ないアーティストです。

サビでは、一気に世界が明るく開けて、2人の男女が優雅にゆったりと踊る姿が浮かびます。こんな優雅で流麗なメロディーをどうやったら思い浮かぶんだろう、と感嘆してしまうほどです。

そして、私が大きな衝撃を受けたのはレコード大賞受賞曲「パプリカ」のカバー。

米津玄師・Foorin "パプリカ" (cover) /畑中摩美

これを聴くまでは、米津玄師さんがFoorin用に子供向けの曲を作ったんだ、くらいにしか思っていませんでした。

しかし、これを聴いたら、実は大人が二度と戻れない幼少時代、二度と会えない人を追憶する歌だ、と感じたのです。
あまりにも切なすぎるメロディーと詞が畑中さんの歌唱で浮彫りになりました。
Cメロの「会いに行くよ」の相手は、「幼少時代に遊んだあなた」に会いに行っていると見せかけながら、実は「二度と会えないあなたの思い出」に会いに行っているのでしょう。
だからこそ、視聴するたびに、涙が溢れそうになります。


そして、ASKAさんも、その才能に注目する小倉悠吾さんのチャネル。

Music Office Cloud

www.youtube.com

小倉さんは、今月、新曲「桜舞うインクライン」を発売しました。

小倉悠吾 桜舞うインクライン

通販で購入できるようになっています。
https://ogurakkyo.thebase.in/

桜の季節の京都蹴上インクラインを舞台にしたラブソングです。
インクラインの歴史と2人の歴史を重ね合わせて、壮大で情緒豊かなメロディーに乗せています。

CHAGE and ASKAの「なぜに君は帰らない」カバーも絶品です。

CHAGE and ASKA なぜに君は帰らない 小倉悠吾

チャゲアスのカバーは、チャゲアスの物真似に終始する方が多いのですが、小倉さんは、自らの歌声をしっかり生かしながら、チャゲアスの歌唱技術をしっかり習得してカバーしています。

それなので、カバーでありながら、小倉さんの歌としてしっかり成り立っています。
それにしても、小倉さんの声と歌唱技術は、魅力的です。


そして、最近、Twitterで話題となっているのが、Cyber Monkey TV。

www.youtube.com

ボーカリスト・ボイストレーナーとして活躍するKOZYさんがASKAさんの歌唱テクニックを解説し、絶賛してくれています。
しかも、ASKAさんを解説する動画だけ、視聴数が跳ねあがっています。

チャゲアス 飛鳥のテクニックを頂きます!!歌分析

【ボイトレ】チャゲアス ASKAのテクニックを頂きますパート2!!歌分析

ASKAさんのボーカリストとしての魅力、技術力をここまで詳細に解説してくれるとは、嬉しい限りです。


こうして、いろんな動画を観ていると、時間があっという間にたってしまいます。むしろ足りないくらい。
それなので、有名YouTuberの動画を観ながら、バックでアーティストのライブ映像を流す、という二刀流な時間の使い方をやったりもしています。

また、今後も、いろんな動画をご紹介できたらと思います。