J-POP レビューステーション

音楽の言語化をテーマに、J-POPの名曲やアーティストをレビューするブログです。

とんねるず「君を万引きしたい」レビュー

昨日は、芸能界の超大物とんねるず石橋貴明さんがYouTubeを開始という大ニュースがありました。

貴ちゃんねるず(とんねるず 石橋貴明

www.youtube.com


貴ちゃんねるず『石橋貴明、58歳。YouTube、はじめるでしょ。』

私は、とんねるず世代のど真ん中。
BIG3と言えば、とんねるずダウンタウンウンナンが浮かぶほど。
長年、テレビでゴールデン番組をやっていただけに、お笑いの実力は別格です。

そんな大スターがYouTuberになるのですから、いよいよYouTubeの時代になった、と感じます。

今回の動画も、軽くトークしているだけなのに、面白い。

貴さんは、ASKAさんとも仲がいいはずなので、ぜひ共演してほしいですね。

貴さんのYouTubeチャンネルは、もちろん視聴して、チャンネル登録もしたのですが、当ブログとしては何か物足りません。

そこで、ついに気になっていたあの曲購入を決断しました。

ASKAさんがとんねるずに提供した曲「君を万引きしたい」。1987年のとんねるずのアルバム『河口湖』に収録となりました。
当ブログを読んでいただいている方には、記憶に残っているかもしれません。

還暦神セブンで秋元康さんを特集したとき、私が詞を読んで「聴く気が起こらない」と書いたあの曲です。

あのときは、そう感じていたのですが、今、とんねるずの貴さんがYouTubeを開始するとなると、もはや買って聴くしかないでしょう。

天才アイドルプロデューサーの秋元康さん作詞、天才メロディーメーカーASKA作曲、お笑い界の革命家とんねるずが歌、なんですから、いつか聴かざるを得なくなります。
ですから、聴くなら、今でしょ。

ということで、ついにレコチョクで購入しました。

レコチョク とんねるず『河口湖』

recochoku.jp

そして、聴いてみた感想は、「想定を遙かに超える名曲」。
まさに「聴かず嫌い」でした。
実際に聴くと、一気に好きになりました。

パラダイス銀河」や「モーニングムーン」級のメロディーです。何と言っても、「君を万引きしたい」は、作曲がASKAさんで編曲は佐藤準さん。
つまり、これら3曲は、飛ぶ鳥を落とす勢いの彼ら2人が作り上げた楽曲なのです。
そりゃ、名曲にならないはずがありません。

タイトルや詞は、今ならコンプライアンスに引っかかって、発売中止になりそうですが、当時はバブル絶頂期ですから、華やかでノリが良いリズムに乗せた、ちょい悪で軽妙な詞が受けたのでしょう。きっと、秋元康さんも、それを狙ったはず。

よく聴くと、「欲しい物を奪う」と「唇を奪う」をかけ、「ガードマンからの説教」と「相手の父親からの説教」をかける、風刺の効いた比喩を使っています。秋元さんも、やはりさすが名作詞家です。

とんねるずは、ツインボーカルの強みを生かし、Aメロは1番を貴さん、憲さんの順で歌い、2番は、逆に憲さん、貴さんの順で歌っています。Bメロがないのに、Bメロがあるかのように聴こえる効果を生み出しています。
サビは、もちろん2人で歌う強力な体制。
ASKAさんらしく、Cメロにあたるメロディーもきっちり用意されています。

いやあ、こんな名曲を今まで、タイトルと詞だけで嫌って、聴いていなかったなんて、なんて大損をしていたのでしょう。
何事も、先入観にとらわれてはいけませんね。