J-POP レビューステーション

音楽の言語化をテーマに、J-POPの名曲やアーティストをレビューするブログです。

あいみょんの名曲「憧れてきたんだ」は、ASKAさんへのメッセージだった

今週は、ふとした記事から、あいみょんさんに、はまっています。

あいみょんさんがライブ前のSE(サウンドエフェクト)でCHAGE and ASKAの『SUPER BEST2』を流しているのを知ってから、あいみょんさんにはずっと注目してきました。

そして、今週、知ったあいみょんさんのインタビュー記事。
メジャーデビューアルバム『青春のエキサイトメント』1曲目の楽曲「憧れてきたんだ」の話の中で、ASKAさんが逮捕されてCHAGE and ASKAの音楽が流れなくなったときの話題が出て。
『CAHGE and ASKAさんのときはマジで私怒ってました。あの頃、ラジオとかでもかけちゃダメってなって。そんな、音まで消さんくてもって。曲自体には何の罪もないじゃないですか。どれだけCHAGE and ASKAさんに影響されて新しい音楽が生まれてきたか』

上記引用の元記事は、こちら。
あいみょん “青春の興奮から生まれた音楽”が濃縮されたアルバム。心に突き刺さる歌声、エッジの効いた詞が生まれる秘密を探る』

tokyo.whatsin.jp

 

あいみょんさんは、メッセージ色の強い詞を書くシンガーソングライターで、デビューアルバムの記念すべき1曲目に「憧れてきたんだ」を収録しています。
あいみょんさんがデビューしたとき、最も世間に伝えたいメッセージが入っていると考えられます。

あいみょん「憧れてきたんだ」

歌っている内容がまた熱くて。

「私の知ってるシンガーソングライター
 数年前にメジャーを辞めた
 歌うこと歌うこと
 まだ続けていてくれよお願いだ
 憧れて 憧れて 憧れてきたんだ
 あなた達が奏でた音で
 私は変わったんだ」

最初は、一体誰に向かって、メッセージを放っているんだろう、と思っていたんです。
でも、上記のインタビューを読んで、もはや誰に向けてなのかは、明らかですね。

ASKAさんに向けてでしょう。

それを念頭に置いて「憧れてきたんだ」を聴くと、聴くたびに熱いものが込み上げてきます。

あいみょんさんの願いが叶って、ASKAさんは、見事な復活を果たしました。あいみょんさんも、喜んでいることでしょう。

私としても、嬉しいですよ。CHAGE and ASKAがいたからこそ、私が大好きな「君はロックを聴かない」も生まれたってことですから。

あいみょん「君はロックを聴かない」

ロックが大好きだから、恋人にもロックに興味を持ってほしくて、ついつい熱く語ってしまう気持ち。共感します。
好きなものの魅力は、好きな人にも理解してもらいたいんですよね。
でも、ふと我に返ると結局、相手を置き去りにして、一方的に好きなものへの愛を語っているだけになって……。

あいみょんは、少し刺激的なフレーズとメロディーの語感を大切にするミュージシャン。彼女の感性は、もはや天才と言わざるを得ないでしょう。


そして、今週は、もう1つ嬉しいニュースが。
1989年と1990年のCHAGE and ASKA映像作品がデジタルリマスターされ、DVDでリリースとなります。

まずは1989年の『WALK』

「WALK」DVD / CHAGE and ASKA / 2020年5月27日発売

[CHAGE and ASKA Official Web Shop]『WALK』

shop.fannect.jp

 

貴重な「WALK」の制作過程やアルバム未収録曲「憧れ」が収録となると、ファン必見です。

さらには1990年の『SEE YA』

「SEE YA」DVD / CHAGE and ASKA / 2020年5月27日発売

[CHAGE and ASKA Official Web Shop]『SEE YA』

shop.fannect.jp

 

CHAGE and ASKAの大ブレイク前夜が収録された、これまた貴重映像。MULTI MAX結成当時やASKAさんのロンドン移住といった、チャゲアス史に燦然と輝く出来事が観られます。