J-POP レビューステーション

音楽の言語化をテーマに、J-POPの名曲やアーティストをレビューするブログです。

Uruの名曲「プロローグ」レビュー

Official】Uru 「プロローグ」Premium Studio Live

婚約者がいるにもかかわらず、教え子の男子中学生に恋してしまう女性教師を描いたドラマ『中学聖日記』。

そのドラマのためにUruが書き下ろしたのが「プロローグ」だ。
禁断の恋を描くだけに、少しうしろめたさを含んだ繊細なUruのシルキーボイスがあまりにも切なく響く。

大人でしっかりしているはずの女性が
、少し頼りなく、奔放な年下男性に恋をしてしまった。

恋に落ちると抜け出せなくなって、相手の些細な仕草や危うさがどんどん好きになっていく。
想えば想うほど、気持ちが高ぶっていく。

Uruは、歌の中でAメロ、Bメロ、サビと、徐々に段階を上げていき、サビでは、感情を爆発させる。

それでも、恋愛は、相手の感情の動きがときに読めなくなって、うまくお互いの気持ちが通じ合わない日もある。
それでも、愛しい気持ちは、相手の些細な優しさによって、再び満たされ、深まっていくのだ。

どれだけ、周りの目が冷たくても、純粋に愛してしまった気持ちは、もはや抑えられない。それが禁断であればあるほど、苦しみを生むのだ。

サビでは、少し距離を置かなくてはならなくなってしまったのだろう。主人公の苦しい想いが迫ってくるとともに、一緒に過ごしたいという願いを星に込める。

メロディー、歌声、詞がぴったりと融合した歌は、こんなにも名曲になるのだ、というお手本のような楽曲である。

しかも、メロディーが特に素晴らしいので、他のアーティストが歌っても、抜群の名曲となる。

【コード歌詞付】Uru " プロローグ" (cover) /畑中摩美

こういった、年に数曲出るかどうかと言われるほどの名曲を聴くと、音楽の魅力から抜け出せなくなる。